【ハナウマ湾 @ ハワイオアフ島】
フェンシング男子団体フルーレは、準決勝の激戦を制して銀メダル以上のメダルを確定した。
フェンシング団体でのメダルは、初だそうだ。
準決勝はドイツが相手だったんだけど、この試合は凄かった。
今回のオリンピックで見た色んな競技の試合の中で、この試合がNo1興奮した。
フェンシング団体は3人で1チーム。
相手の3選手全員と試合するので、3×3で計9試合して、合計点数で勝敗が決まる。
1試合は3分。
準決勝の日本対ドイツ戦では、8試合目まで終わって日本が3ポイントぐらい勝っていた。
8試合目でポイントリードしていること自体凄いことで、かなり奇跡的だと思ったけど・・・。
そして9試合目は、日本はエースの太田選手。
もちろんドイツ選手も、エース。
ドイツ選手が実力を発揮して、ポイントで追いつかれて、さらに逆転されてしまう。
残り9秒の時点で2点差に開いてしまって絶体絶命!
ここから太田選手の驚異的な粘りが・・・!!!
7秒間で1ポイントを取り返す。
試合時間残りは2秒!!!
試合再開して1秒でさらに1ポイントを取り返す奇跡が起こった。
終了1秒前です。
そのまま引き分けで本戦は終了。
1ポイント先取で試合が決まる延長戦に入った。
延長戦に入って、ドイツ選手がポイントを取ったと電気表示。そして審判もいったんはドイツ選手の勝ちと判定。
太田選手が抗議してビデオ判定実施。
フェンシングは動きが速すぎるので、ビデオ判定するのはよくあるみたい。
ビデオ判定の結果、ドイツ選手の攻撃は無効と判定されて、延長戦再開だぁ♪
すると、またドイツ選手の有効な突きが入ったと電気表示。
審判もまたドイツ選手の勝ちと判定。
ここで、またしてもクレームで、ビデオ判定に持ち越された。
クレーム内容は、ドイツ選手が攻撃の時に頭を下げたというもの。
ビデオ判定の結果、これまたクレームが事実と確認されて、ドイツ選手のポイント取り消し。
さらに、頭を下げたことにタイしてイエローカードが出た。
よくわかんないけど、頭下げると後頭部が見えて危険なために、反則のようだ。
後頭部に剣が刺さったら洒落にならないもんね。
そして、またしても延長戦再開。
今度は、太田選手の突きが入ったと電気表示されるけど、ドイツ選手も自分の突きが入ったとアピール!
相打ちかな?
ここで、またしてもビデオ判定。
ビデオが無い時代はどうしてたんだろう・・・。
ビデオ判定の結果は・・・・・、
なんと、
太田選手にポイント!!!
つまり、日本チームの勝ち!
凄すぎます。
残り2秒で追いついた執念と、延長戦で3回のビデオ判定。
最終的に日本の勝ち!
見ていてハラハラドキドキ。
こんなに心臓に悪い試合は過去に見たことない。
ルールはイマイチよくわからないけど、ものすごい緊張感だけは伝わってきた。
最後の最後まであきらめずに攻めて勝ちに行く執念は、柔道には見られなかったものだ。
グダグダの攻めないダンスのような柔道みせられたあとだけだけに、あの勝ちにこだわる凄い試合を見せてもらえて感動した。